【Voice!】2025年11月10日:自分が何を食べているのか「見える」ものを選びたい

Voice!

今回の「Voice!」では、現在妊娠9か月目に入った妊婦さんに、食品の選び方をテーマにお話を伺いました。

ー妊娠中だと特に食べ物の「安全」にはさまざまな角度から気を付けておられると思います。

そうですね、お刺身など生ものやチーズなどを我慢したりするのはもちろんですが、なるべく自分が何を食べているのか「見える」ものを選ぶようにしています。

ーなるほど、「見える」というと?

加工食品や外食だと、自分が何を食べているのか分からなくなってしまいますよね、見えにくいというか。裏面の食品表示を見ればある程度分わかりますが、調味料や添加物の遺伝子組み換えであったり、食べたくないものを避けることが以前より難しくなっていませんか。
実は、裏面を確認して「買わない」という選択をすることが以前より増えました。

ー確かに、同感です。新たな食品添加物がどんどん増えるなかで、添加物や遺伝子組み換え原料が見えなかったり、原産国が分かりにくいなど、食品表示の問題も深刻化していますね。

そして、ゲノム編集食品には表示義務が無いということを知ってから、とても驚きました。当然表示してほしいです、表示が無いと困ります。「食べたい」人もいるかもしれませんが、「食べたくない」という人の権利をどう守れるかというのは、議論にならないのでしょうか。

本当ですね。食品表示を見ても中身が分からないなんて、消費者の権利を侵害しています。

「あきたこまちR」が「あきたこまち」として販売されるという問題も解せないままです。

しかも、農林水産省は、「あきたこまちR」などの遺伝子が改変された米を「有機」「オーガニック」農産物として有機基準で認める見解を出しました。重イオンビームを照射して人為的に遺伝子を改変させる技術を使った「コシヒカリ環1号」の後代交配種のお米を「有機」として認められるはずがありません。(※詳細はコチラ:https://okseed.jp/organic

買い物のときにこの有機JASマークを信頼して選んでいる身としては、信頼が揺らぐような気持ちです。だけど、今話しながら、そもそも「有機認証」やその基準について、私自身があまりよく理解していないことにも気づかされました。今、疑問がたくさん湧いています。

そういえば、独身の頃、母からの仕送りの荷物の中に有機JASマークのついた食品がたびたび入っていたんです。その頃は関心がなく、裏面の表示などもろくに見ていませんでしたし、有機JASマークの意味も、「ちゃんと食べなさい」という言葉も全く理解できていなかったです。恥ずかしながら。今なら母がどんな思いでその食べ物を選んで私に送ってくれていたのかよくわかります。

ー私も同じような経験があります。「ちゃんと食べて」という言葉にはしっかり食べるというだけではなく、ちゃんと身体に良いものを食べて、健康や暮らしを整えてねという願いが込められていますね。

身体が弱いのに、東京でのひとり暮らしでかなり「テキトー」な食生活だったので、心配させたと思います。

今、妊娠を機に先月から生協の組合員になったんですけど、有機JASマークの商品もたくさん取り扱っているので安心ですし、選ぶのが楽しいです。こうした有機農業、有機食品への消費者からの期待を裏切らないでほしいなと願っています。

11月のOKシードプロジェクトの学習会では、そもそも有機認証や有機の基準とはどういうものなのか、誰が決めているのかなど、「有機」の基本からみなさんと学びたいと思います。

OKシードプロジェクトオンライン学習会:「有機JAS」は誰のもの?~ゲノム編集技術も重イオンビーム育種技術も認めてはいけない〜

有機農業は自然と共生し「いのち」を守り育てる農業です。真に持続可能な農業として、世界各地で取り組まれています。  店頭で有機食品を選ぶめやすになるのは「有機JASマーク」であり、その基準となるのが「有機JAS」です。これは「有機」「オーガニック」と表示する際の最低限の共通ラインを定めています。
有機農業において「遺伝子組み換え」技術は禁止技術ですが、ゲノム編集技術やイオンビーム育種はどうなのか、一緒に考えてみましょう。

日時:2025年11月13日(木) 20:00〜21:30
久保田裕子さん(有機農業研究会副理事長/OKシードプロジェクト共同代表)による概説+久保田さんと中村陽子さん(メダカのがっこう理事長/OKシードプロジェクト共同代表)による対談

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