【Voice!】 やはり、新育苗法案は「ゲノム編集」育種推進法案。

Voice!

みなさん、こんにちは。OKシードプロジェクト事務局の橋本です。
日頃は食の問題に関心のあるみなさんにインタビューし、食や未来への想いなどリアルな声をお届けしているこの【Voice!】 ですが、今回はどうしても、今、みなさんにお伝えしたい緊急の事態があり、番外編として「中の人」である私自身の切実な「声」をお届けしたいと思います。

子どもの健やかな成長を願う一人の親として、そしてタネと食の未来を守りたい一人の人間として、今、国会で進められている「2つの法案」の危険な動きにはどうしても黙ってはいられません。
「種苗法の一部改正案」と「重要品種の育成及びその種苗の生産の振興に関する法律案(通称気候変動等対応品種法案、以下新育苗法案)」の、この2つの法案について、これが世界的に見ても例を見ないほどかなり「ヤバい」法案であることは、最近OKシードプロジェクトで声明や要請文の提案などでもお伝えしている通りです。

そして特に私が気になるのは、やはり、新育苗法案(重要品種の育成及びその種苗の生産の振興に関する法律案)は「ゲノム編集」育種推進法案だということです。

先週11日に、衆議院の農林水産委員会が開かれ、参考人質疑が行われました。https://www.shugiintv.go.jp/jp/index.php?ex=VL&deli_id=56322
みなさんはもう視聴されましたか?なかなかの内容でした。

参考人として招致された油木大樹氏 (一般社団法人日本種苗協会会長 株式会社武蔵野種苗園代表取締役社長)が、堂々と「ゲノム編集をもっとやりたいから、政府が協力してくださいね」というようなことを何度も言っています。(しかも途中、フライングで法案成立のお礼まで言っちゃってる。)
この2時間の審議会のなかで、何度も何度も「ゲノム編集」の話が出てるので、この法案の中で、ココが重大な肝であることは間違いありません。

まだ観れていない方のために、一部を書き起こしてみました。
例えば2:19:10以降の答弁などはド直球に、いわゆる「ゲノム編集」に関する「安全神話」を繰り広げています。OKシードプロジェクトでこれまで学習会に参加されてきたサポーターのみなさんは、今さら何を言っているのだろうと呆れてしまうかもしれません。

《2:03:00》

参政党 木下敏之:
国際競争で勝っていくために、AI育種に対して政府はどのように取り組むべきか?また民間企業にどのような支援が必要だとお考えでしょうか?

油木氏:お答えいたします。あのAI育種というよりも、やはりゲノムを全部解析した上で「ゲノム編集」をもっと有効に使えるようにしていただきたい。

実際、あの、国によってはですね、「ゲノム編集」の法律が緩い国がございまして、そこで育種したような品目がもう日本に入ってきている可能性も0ではないと考えております。将来的にその素材を我々が使ったときに、「ゲノム編集」のものが我々も知らぬ間に入ってくるというようなことがありますので、それに対抗する為にもきちんとしたルールの下で、「ゲノム編集」の育種技術をもっと研鑽していきたいと考えております。

《2:19:10》

チームみらい 林拓海:
本日の質問の中で「ゲノム編集」についてたびたび触れられていたかと思っておりまして、ここがもっと活用できるようになるといいのではないかというご意見かと拝察しています。これ、現状だと規制のところもあるというお話だったかと思うんですが、そこについて「ゲノム編集」がもっとできると、もっとこういうことができるんだ、ですとか、そういったところを教えていただけますでしょうか?

油木氏:
あの、仰る通り、遺伝子組み換体とゲノム編集は全く違う技術でございます。ゲノム編集というのは、過去、我々が育種をしてきて長年かけて例えば一つの遺伝子を欠落させていくというようなことが、短時間でできる。遺伝子組み換体というのは植物体、本来持っていないものが入りますので、痕跡が残ります。我々はその痕跡をみてこれを遺伝子組換体だなとわかりますけども、我々今育種をしている、長い年月をかけて一つの遺伝子を変えていくような自然の中で起こり得ることを短時間でやるのがゲノム編集でございます。

まーあのそれによってどういうことが起こるかっていうと、短時間で育種ができると。今まで10年かかっていたものが、ものによっては3年、4年で仕上がっていくというメリットがございます。それによって今この我々が体感する以上に進んでおります気象変動に対して対応できると。

ただやはり、消費者の方はまだ遺伝子組換体と「ゲノム編集」の区別がついていない消費者の方が大変多うございますので、そこら辺の違いを消費者の方々に少しでもわかっていただける活動を政府としてやっていただけると、我々としては大変助かるということでございます。

いかがでしょうか?
突っ込みどころがたくさんありますが、ひとまず置いておいて、もはや大手を振って「ゲノム編集使わせろ」と言ってますよね。ここまで言えるのは、推進側のロビー活動がうまくいっているからこそでしょうし、また、今の政権がこうした新技術に手放しで賛同しているからこその明言だろうと想像できます。

この2法案の問題点はまだまだたくさんあるのですが、なによりコワいなと個人的に思うのは、この新育苗法案には民間企業が地方自治体に代わって「都道府県基本計画」を作成して、地方自治体に提案できるとする条項が含まれていることです。

日本は世界の巨大種子企業が作った条約UPOV1991に加盟しており、外国企業にも内国民待遇を与えることが義務付けられています。これで一気に多国籍企業が地方自治体の基本計画を握ることができるということになり、地方自治体が多国籍企業の下請け機関となってしまいかねない危険性を孕んでいるのです。
私たちのタネ、そして食と農を営利最優先である企業に委ねればどうなるか・・・ぜひこの機会に想像してみてください。

次は明日16日に衆議院農林水産委員会でこの2法案が審議されます。
もちろん、もしこのまま衆議院をスルッと通過してしまっても、まだ参議院での審議があります。その前にぜひ、あなたの声を議員に伝えてください!

伝え方や、議員の連絡先リストなどもOKシードプロジェクトのサイトにまとめていますので、是非読んでみてくださいね!私の周りでも「FAXしたよ!」という声が友人から次々に届いていて、勇気づけられています。

↓↓↓

v3.okseed.jp/news/8431



【6月のオンライン学習会のお知らせ】


そして!同じく明日16日の夜はOKシードプロジェクトのオンライン学習会です。
テーマはタイムリーに「ゲノム編集食品の基礎とEUの動向」!上記に登場する油木氏や農林水産委員会の議員のみなさんにも参加していただきたいほどのタイミングですね。

今こそ「ゲノム編集食品とは何なのか」そして、そこにある問題について、みなさんと学び、考えたいです。今回の基礎講座は、講師に安田節子さん(食政策センタービジョン21主宰)をお迎えします!お見逃しなく!

《OKシードプロジェクトオンライン学習会:ゲノム編集食品の基礎とEUの動向〜》
日時:2026年6月16日(火) 午後8時〜9時30分
講師:安田節子さん(食政策センタービジョン21 主宰)

◆お申込みはコチラ
https://save.okseed.jp/eventapply

◆詳細はコチラ
https://v3.okseed.jp/event/oksp_260616

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