ゲノム編集魚を開発・生産・販売しているベンチャー企業・リージョナルフィッシュ社が、宮津∞麦のね宙ふねっとワークに4回にわたって送付している書簡には、事実に基づかない内容を根拠にして「法的手続きを取る」との記述があります。この件については2025年2月21日に開催された「ゲノム編集魚は安全でサステナブルなのか? 〜リージョナルフィッシュ社への公的支援のあり方を問う院内集会〜」でも報告がありました。
この問題についての記者会見を、宮津市で開催します。
記者会見では、OKシードプロジェクト事務局印鑰智哉さん、弁護士の上林惠理子さんも同席。リージョナルフィッシュ社から送付された書簡も公開し、問題の本質を報告します。
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「宮津∞麦のね宙ふねっとワーク 記者会見」
日時:2025年3月8日 14:00~16:00
会場:クロスワークセンターMIYAZU(オンライン配信あり)
京都府宮津市鶴賀2164-2
主催:宮津∞麦のね宙ふねっとワーク
◆申し込みフォーム
https://forms.gle/3NzLuxZAstJ31J7o8
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【開催の背景】
京都府宮津市は、2021年12月にふるさと納税返礼品にゲノム編集トラフグを指定しました。私たち宮津∞麦のね宙ふねっとワークは、食の安全、環境への影響、アニマルウェルフェアの観点等から、ゲノム編集魚商品のふるさと納税返礼品からの取り下げを求めて活動している市民団体です。
現在、遺伝子操作されたゲノム編集魚の生産・販売を行っているのは世界でも日本のみです。京都大学内に本社を置くベンチャー企業リージョナルフィッシュ社からゲノム編集トラフグ、マダイ、ヒラメの3品目が政府に届出され、上市されています。国も、自然災害などで当該生物が流出した際の回収方法などの対応を十分に協議することがないままに、安全審査もなく、表記もなく、届出のみで、流通が始まっております。
これらのゲノム編集魚は、宮津市の関西電力エネルギー研究所跡地内の陸上養殖施設で生産され、販売されているとされていますが、その実態は公開されていません。
私達は、同社に対して対話や意見交換、説明会の開催等を求めてきましたが応じていただけず、やむなくふるさと納税返礼品からの取り下げを求める署名活動を行い、10,661筆の署名を宮津市長に提出しました。また2023年3月、宮津市議会に同内容の請願を提出いたしましたが、否決となりました。
リージョナルフィッシュ社は民間企業ではありますが、多額の公金支援を受けていることから、同社および関係官庁には説明責任があると思われます。そこで食の安全を求めて活動する3つの団体が主催して、2025年2月21日に衆議院第1議員会館において、「ゲノム編集魚は安全でサステナブルなのか? 〜リージョナルフィッシュ社への公的支援のあり方を問う院内集会」を開催、私たち麦のね宙ふねっとワークも意見を述べました。この集会には、全国から68団体の賛同が届いています。
また同社は私たちの活動に対し、2023年12月から1年間4回にわたり、代理人弁護士を介して損害賠償請求、信用毀損、業務妨害罪、建造物等侵入罪、名誉毀損等々で告訴するという内容の内容証明を当団体共同代表の井口に送付、同じく共同団体の矢野には、井口による名誉毀損行為に加担を止めるようにという文章を送付しています。
しかし、この書面の内容には事実でないことも含まれており、企業が一市民の活動を萎縮させ、日常生活を脅かすようなスラップ行為は看過できない重大な問題だと捉え、この度記者会見を開催することになりました。記者会見にはOKシードプロジェクトの事務局長 印鑰智哉氏、有志の弁護士も同席いただき、院内集会のご報告とともに、送付された内容証明文の公開をいたします。
報道関係各社の皆様には、ぜひ取材いただきますよう何卒よろしくお願いいたします。