「おなかがいっぱいにならない ふぐ」発売記念イベント:ちえの寄せ場@新世界のこされ島

お知らせ

ふぐくんは うまれてからいちども
きれいなうみをみたこともないし
たいようをみたことも ない
ふぐ いがいのさかなをみたことも ない

おなかがすいたなぁ

たまごのときに
おなかがいっぱいになるいでんしを
ゲノムへんしゅう できられているので
たべても たべても まんぷくになりません


 「日本三景」のひとつ、天橋立のある豊かな里海に囲まれた京都府宮津市。この場所でベンチャー企業のリージョナルフィッシュ社がゲノム編集魚の養殖を始め、生産されたゲノム編集トラフグが宮津市のふるさと納税返礼品になったのが2021年のことでした。このゲノム編集トラフグは、食欲を抑制する機能を壊すことで満腹感が得られなくなり、どんどん食べて大きく成長する、「おなかがいっぱいにならない ふぐ」です。

 2025年8月にリージョナルフィッシュ社は宮津市の養殖場を閉鎖し、宮津市のふるさと納税返礼品からの取り下げが決まりました。この宮津市からの事実上の「撤退」は、市民が粘り強く声を上げ続けた成果でもあります。地元宮津市で活動する市民団体「宮津∞麦のね宙ふねっとワーク」の井口NOCOさんたちは、宮津の海といのちを守るために奮闘を続けてきました。(これまでの経緯はコチラから)

 「世界中のどの場所でも、ゲノム編集魚を作り出さないでほしい」、未来に向けてそう強く願うNOCOさんが、この問題から伝えたいことを、このたび1冊の絵本にしました。「ゲノム編集」や生と死や倫理観などを教えるにはまだ難しい小さなお子さんも、「いのち」というものを感じることができる作品です。絵本の発売まで、あともう少し。

 そして絵本の発売に伴い、記念イベントを開催することが決まりました! 大阪新世界(通天閣の麓!)の会場とオンラインとの併催で、絵本の発売を全国から応援していただけます。OKシードプロジェクトから事務局長の印鑰智哉も駆けつけ、トークします。

 宮津の問題では、全国からたくさんの人がこの問題に関わり、宮津に「智慧(ちえ)」を集め闘ってきました。「身近な安全や、食、環境について声を上げ、議論する、みんなで意見を出してルールを作っていくことは、民主的な社会のために非常に重要なプロセス」ーこれは、宮津のゲノム編集魚の問題でお力添えいただいた弁護士のひとり、上林惠理子さんの言葉です。
 現在、リージョナルフィッシュ社は陸上養殖の合弁会社を設立し、全国に養殖施設を新設しています。今後あなたの住む地域にゲノム編集魚の養殖場ができるとしたら・・・あなたならどうしますか?

 この記念イベントは、みなさんと一緒にこれからを考える「智慧の寄せ場」になることでしょう。
 ぜひ全国からご参加ください!

《絵本「おなかがいっぱいにならない ふぐ」発売記念イベント ちえの寄せ場@新世界のこされ島》

日時:2026年1月24日(土)18:00~

場所:新世界 のこされ島(大阪府大阪市浪速区恵美須東1-17-7 コーラルリーフビル 2F)
記念講演:印鑰智哉(OKシードプロジェクト事務局長)
登壇者:「おなかがいっぱいにならない ふぐ」文:井口NOCOさん(宮津∞麦のね宙ふねっとワーク)/絵:野田尚さん
参加費:現地参加2000円/オンライン参加無料
要予約:予約フォームhttps://save.okseed.jp/eventapply
予約はコチラから

 

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