いよいよ、2025年産米から秋田県が従来品種「あきたこまち」から放射線育種由来の新品種「あきたこまちR」に全面切替えとなりますが、「こまちR全面切替に不安や疑問がある」「あきたこまちを食べ続けたい」、こうした生産者や消費者からの声は後を絶ちません。
そんな中、2025年3月2日に秋田県の農家の方々のよびかけで、「あきたこまちを食べ続けたい」と願う消費者と、「あきたこまちを作り続けたい」と願う生産者が集まって、第一回目の県民集会が開催されました。集会の報告について、秋田県立大学 名誉教授 特別研究員であり、会の世話人である谷口吉光さんから提供いただいた「あきたこまちを守る会」のニュースレターから転載します。
また、集会の最後に新たに市民団体を立ち上げて運動を継続していくことが参加者の拍手によって確認されました。
その後、集会呼びかけ人が「あきたこまちを守る会」発足に向けた話し合いを重ね、4月10日の準備会で、ついに「あきたこまちを守る会」の設立が正式に決定しました!
「あきたこまちを守る会」結成のアピール
秋田県は、2025年度産米から、これまでの「あきたこまち」から重イオンビームを使用した放射線育種米「あきたこまちR」(こまちR)への全面切替をスタートしました。しかも、消費者が購入する段階では「こまちR」は「あきたこまち」という表示で販売され、これまでの「あきたこまち」と区別がつかなくなります。
こうした状況をうけて、「これまでのあきたこまちを作り続けたい、食べ続けたい」「遺伝子を改変されたこまちRは作りたくない、食べたくない」と願う人たちが集まって「あきたこまちを守る会」を結成しました。
この願いを実現するため、私たちは次の事項を秋田県に対して要求し、県によるこれまでの説明の矛盾点を明らかにしながら、生産者と消費者の権利を守る活動を法的措置の検討も含めてすすめていきたいと考えています。
(1)あきたこまちの種子を、希望するすべての市町村と生産者に提供すること。
(2)こまちRをきちんと「こまちR」と表示して販売すること。
(3)これまで県内各地で行われてきたこまちRの試験栽培の結果を公表すること。
(4)こまちRの食味の同等性に疑問が出されていることから、希望する団体や個人に試食用のこまちRを提供すること。
(5)県が流通関係者等に実施した食味試験の結果の分析方法に対する疑問について説明すること。
(6)こまちRに替わるカドミウム対策として、バーク堆肥によるカドミウム吸収技術などを検討すること。
(7)こまちRを作付けして減収になった農家には減収分を補償すること。
また、こまちRへの全面切替の背景にあるカドミウム健康被害や農政をめぐる問題点などについても、講演会の開催をはじめとした情報発信を行っていきます。
私たちの活動に対する多くの市民の皆さんの賛同と参加を呼びかけます。
2025年4月10日
あきたこまちを守る会
代表世話人 田口 則芳 副代表世話人 相馬喜久男
世話人 加藤麻里 鈴木一 谷口吉光 富樫佳典 畠山勝巳
畠山澄 早津一仁 松井和枝 山縣 稔 (五十音順)
あきたこまちを守る会
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日時:6月28日(土)13:00~16:00
会場:秋田拠点センターアルヴェ 2F多目的ホール
その他詳細が確定次第、またOKシードプロジェクトのSNSなどでもご紹介します。
「あきたこまちを守る会」に全国からご注目くださいね!
「あきたこまちを守る会」ニュースレターVol.1
「あきたこまちを守る会」ニュースレターVol.2