たねまきコラム:旅する「たねBOX」 — 「仙台芭蕉菜のたねをつなごう」編

たねまきコラム
OKシードプロジェクトの「たねBOX」は、202557月に宮城県仙台市に旅をしました。
あいコープみやぎ
の主催で開催された「仙台芭蕉菜のたねをつなごう」で、地元の種取り農家さんのタネとともに「たねBOX」のタネたちも参加者のみなさんにシェアされました。
当日のようすを、あいコープみやぎのSさんにレポートしていただきました。

仙台芭蕉菜のたねをつなごう!

仙台芭蕉菜とは、葉が芭蕉のように広いことから名付けられた漬け菜で、昔は仙台で広く栽培されていたものです。しかし、今はお店に並ぶこともないため、見たことも食べたこともない方が多いという希少な在来作物となっています。

消滅の危機にあるこの仙台芭蕉菜を、あいコープみやぎ産直産地の秋保ゆうきの会渡辺さんが毎年育て、たねとりをしていらっしゃいます。この芭蕉菜のたねとり作業をみんなでやりながら、在来作物のことを考えようと、仙台市にある秋保ビジターセンターを会場に、202576日に開催されたこの企画に、30名のご参加をいただきました。

講師にみやぎ在来作物研究会会長で野菜ソムリエ上級プロの川島洋子さんをお招きし、在来作物についての講話をいただきました。宮城には思ったよりも在来作物があり、食べてみたいと思うとともに、作り手が途絶える危機には、守る手助けがなにかできないかと感じました。

川島さんのお話しの後は、場所を外に移し、仙台芭蕉菜のたねとり作業を行いました。棒でとんとん鞘をたたきタネを出したあと、ザル(実は育苗箱)でふるって大きな鞘ゴミを取り除き、最後は上から種を落とす間にうちわであおいで細かな鞘ゴミを吹き飛ばしました。直径1ミリ程の小さなたねがたくさんとれました。

 

 

 

その次はタネの交換会! OKシードプロジェクト運営委員で静岡県富士宮市の農家seedおじさんからお借りした「たねBOX」には、全国各地を飛び回り、いろんな地域で交換されたタネがたくさん入っており、参加者のみなさんも楽しそうに、タネの袋をよく読んで吟味していました。

 

 

 

今回ご自宅からタネを持参してくださった方もおり、また、秋保ゆうきの会の渡辺さん、鈴木さんもタネを提供してくださり、もちろん仙台芭蕉菜も加えて、宮城のたねが16種類全国へ旅立ちました。そしてみなさん気になるタネを少しずついただいて解散となりました。「大切に育てます」「今回はいただいたので、次回はお返ししたい」などの声をいただき、次は育ててみての感想シェア会をできたらいいなぁと夢は膨らみました。(あいコープみやぎ:S

《参加者の感想》

  • 初参加。種についての知識を教えていただきありがとうございました。またさまざまな種をいただき、家の畑で育てるのは楽しみです。
  • 野菜の奥深さを感じました。生産者の方々のたゆまない努力にも。
  • 初参加です。食育に興味があり、在来作物について知る良い機会でした。宮城の在来作物がこんなにたくさんあるとは知らず、次世代につなぐという点では自分ができることは何だろうと考えさせられました。
  • 種取り作業がとても楽しかったです。在来作物の歴史、そして今も大事につないでいてくれる農家さんに感謝の気持ちが伝わると嬉しいです。1粒の種が何十倍にも増える植物の力に感動しました。
  • たくさん種をいただきました。暑くて畑も大変ですが頑張って植えます。
  • 一昨年参加した種で、毎年収穫させていただいています。自分たちで採取したので愛情も込められ、楽しく育てています。すごく勉強になりました。地元なのに知らなかったものばかりでした。
  • とても興味深く、楽しくワクワクしました。種取りをもっと頑張りたいです。在来種、大切にしていきたいと思いました。とても愛おしいですね。 いただいた種は大事に育てます。
  • 今まで自分で種を採りオンラインの交換会などで種を交換していたりしましたが、仙台で種交換会を開いていただき本当に嬉しかったです。いただいた種、大切につないでいきたいと思います。
  • いろいろな在来種があることが分かり、参加して良かったと思いました。種も分けていただき、よかったです 。
  • 素敵な企画をありがとうございます。種のバンクの交流会にこうして参加できて、畑で育てるのがとても楽しみです。今日は種をいただいていきますが、次回は種を持って参加したいと思います。
  • いただいた種を早速つないでいきます。こうした取り組みは大切だと思います。
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