5月のオンライン学習会「畜産の現状とアニマルウェルフェア」

アニマルウェルフェア

「アニマルウェルフェア(Animal welfare」という言葉をご存じでしょうか?
人が動物を飼育・利用するうえで、動物の幸せ・人道的扱いを科学的に実現するべく、動物本来の生態・欲求・行動を尊重し、家畜にとってストレスや苦痛の少ない飼育環境を目指す考え方のことです。
欧米を中心に世界中でこの考えは広がりを見せていますが、日本ではどうでしょうか??
例えば、米農務省(USDA)の2023年10月の発表では、2023年6月時点でケージに閉じ込められていない鶏の割合は38%に及ぶといいます。一方で、日本にはケージフリーで飼育する鶏の割合を明らかにした公式なデータはなく、NPO法人アニマルライツセンターの調査では、2023年時点でケージフリーで飼育する国内の鶏の割合は1.11%という結果となりました。

また、養殖漁業に目を向けるとどうでしょうか。特に、日本で急速に研究開発が進むゲノム編集魚について、まさに動物福祉、生命倫理が崩壊していることを私たちOKシードプロジェクトは危惧してきました。
ゲノム編集魚は「マッスル・マダイ(肉厚マダイ)」に「高成長トラフグ」に続き、昨年末に「高成長ヒラメ」が届出されています。
例えばマッスルマダイは、成長ホルモンを抑制する遺伝子を壊すことで、成長ホルモンをつくり続け、通常のマダイより1.5倍も肉厚なものになります。しかし筋肉の急速な発達で背骨が変形し骨格障害をもたらすと言われており、ドイツの研究団体Testbiotechはこれを「拷問養殖」であると批判、動物福祉法のある国では認められない技術であると指摘しています。

私たち消費者は「安全安心」な食卓を求めます。
しかし、そこに動物たちの権利、そして健全で幸福な飼育環境などが尊重されるべきという視点が、まだ日本社会において全く定着していないことに気づかされます。

5月のオンライン学習会では、NPO法人アニマルライツセンター代表理事の岡田千尋さんをお招きし、日本の畜産の現状や問題点について解説していただきます。「アニマルウェルフェア」「アニマルライツ」について学び、私たちが生命をいただいて生きるということについて、皆さんと一緒に考えたいと思います。

《岡田千尋さん プロフィール》
NPO法人アニマルライツセンター代表理事・日本エシカル推進協議会理事。2001年からアニマルライツセンターで調査、戦略立案などを担い、2003年から代表理事を務める。主に畜産動物のアニマルウェルフェア向上や動物性の食品や動物性の衣類素材の削減、ヴィーガンやエシカル消費の普及に取り組んでいる。

 

《オンライン学習会:「畜産の現状とアニマルウェルフェア」》
日時:2024年5月28日(火) 20:00〜21:30
講師:岡田千尋(アニマルライツセンター代表理事)
Zoomによるオンライン学習会(要申し込み)

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