ゲノム編集されたトラフグを宮津市のふるさと納税の返礼品にしないこと、リージョナルフィッシュ株式会社によるこのトラフグなどのゲノム編集された魚の養殖に関する情報公開を求める請願を宮津市議会は3月27日に継続審議としました。
この請願は宮津市の市民団体「麦のね宙ふねっとワーク」が提出していたもので、この請願審議は新聞にも取り上げられ、全国の市民も注目する中、参考人質疑を含む異例の審議となり、採択が期待されましたが、採択2、継続審議2、棄権1となり、委員長裁決で6月議会への継続審議と決定されました。
宮津市側は市長が決めたことだから、問答無用の姿勢でしたが、ゲノム編集食品が持ちうる問題について情報が宮津市民から寄せられた結果、宮津市議会で真剣な議論が行われ、これまでのリージョナルフィッシュ社側の説明、情報公開の不十分さが明らかになりました。
宮津市はゲノム編集トラフグは国が安全を確認しているから問題ない、としていますが、国自身も実験などでの安全は確認しておらず、万一、問題が起きた場合は企業責任としており、国も市も責任を取る姿勢がありません。リージョナルフィッシュ社は養殖するゲノム編集マダイ、トラフグとも動物実験をして安全性を確認している、と答弁していますが、そのデータはまったく公開されていません。
問題が発生した場合、宮津市は責任はリージョナルフィッシュ社にあるとしますが、消費者や宮津の海に大きな影響が出てしまった場合、リージョナルフィッシュ社はその責任をどのように取れるのか、まったく不明です。
この養殖は陸上養殖しているから環境に影響を与えていないとしていますが、排水はほぼ何も手を加えずに海に流していることも明らかになりました。窒素分の高い水をそのまま排出すれば赤潮の原因になりますし、病原菌が排出され、宮津の海を汚染する危険も考えられます。その水には化学物質も使われていると考えられますが、その情報も公開されていません。
さらにリージョナルフィッシュ社は生産を20倍に増強するための巨大養殖場の建設と現在の2品種を20品種に拡大する計画を公表していますが、どこにその巨大養殖場を作るか、まったく情報が公開されていません。現在の陸上養殖はこれまではまったくの無届けで可能であり、来月4月からは届け出に変わるものの許認可ではないので、周辺の環境にどんな影響を与えるか、大きな不安があります。
麦のね宙ふねっとワークとOKシードプロジェクトは6月宮津市議会に向け、この問題について宮津市議会に責任のある対応を求めていきます。またリージョナルフィッシュ社へは京都府も4000万円を超える補助金を出しており、京都府の姿勢も問われるべきであることを指摘せざるをえません。
この問題をぜひ今後も継続して、ご注目、ご報道いただき、宮津市や京都府があるべき解決策に向かえるようご助力いただくことをお願いいたします。
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