ゲノム編集でない食品(タネから料理まで)にOKシードマークを貼ることでゲノム編集されていない食を選べるようにするためです。ゲノム編集食品の問題をぜひ知ってください!
しかし、ゲノム編集して人為的に遺伝子を操作した生物を実験室の外に出せば生態系の撹乱やそれを食べることによる健康被害が起きる可能性は否定できません。研究室の中で厳重に管理されるべき技術です。
ゲノム編集の場合は、生物の遺伝子を破壊した後は挿入した遺伝子は不要になるということで戻し交配という方法を使って挿入した遺伝子を抜くことができるから、最終的に挿入した遺伝子が入っていないとして「遺伝子組み換えでない」と呼んでいるに過ぎません。
そのため、従来の遺伝子組み換え食品では起きない問題がゲノム編集では起きる可能性が指摘されています。挿入した遺伝子を抜いたと説明されていますが、挿入した遺伝子が残っているケースも報告されています。
しかし、そのような問題が生じることが指摘されているのに、外来の遺伝子が入っていないから遺伝子組み換えでないとして、安全審査をしなくていいことにされています。安全は確認されていないので、アレルギーや慢性疾患などの健康被害が生まれることが懸念されます。
さらに詳しくは『ゲノム編集:神話と現実』をご覧ください。
また、従来の遺伝子組み換え技術も登場の時は、飢餓や環境変化に対応する上で不可欠な技術として宣伝されましたが、実際には通常の品種改良に比べ、生産性も低く、環境の変化にも弱いことが指摘され、2015年以降、生産が頭打ちになりました。また、その食品を食べることで、さまざまな慢性疾患の原因となっているとする告発も後を絶たちません。農薬を減らすために必要な技術と宣伝されていたにも関わらず、遺伝子組み換え作物の耕作での農薬の使用量は増え続け、環境の上でも大きな悪影響を与えており、世界的にも遺伝子組み換え食品に対する反対は大きくなる一方です。
買うタネにも表示されないので、知らないうちにゲノム編集作物を栽培してしまう可能性もあります。
なお、日本では2023年4月から従来の遺伝子組み換え食品を使わない食品でも「遺伝子組換えでない」という表示がほとんどできなくなってしまいました。消費者庁が「遺伝子組換えでない」という表示をする時の基準を検出限界まで検出されないこととするとしたため、少しでも検出されたら違反となるため、「遺伝子組換えでない」と表示することが食品製造者のリスクになってしまったからです。
遺伝子組み換え表示義務を課す国では1%から3%までの意図しない混入であれば「Non-GMO(遺伝子組換えでない)」という表示が、今でもできますが、日本からはほとんどそうした表示が消えてしまうことになってしまいました。
消える?「遺伝子組換えでない」食品表示
で詳しく解説しています。
ゲノム編集食品に表示義務がなくても、ゲノム編集されていない食品に「ゲノム編集でない」と表示できれば、それを選ぶことでゲノム編集されていないものを見分けることができます。こうして始まったのがOKシードマークです。このOKシードマークは申請していただければ無料で利用が可能です。
タネから表示をして、その収穫物にも、そしてその収穫物を使って作った食品にも貼っていくことで食をすべて見分けられるようにできます。
OKシードマークについてさらに詳しい情報をご覧ください。
なお、食品表示基準の改定に伴い、「遺伝子組換えでない」という食品表示は国産原料だけを扱う製品以外、実質不可能な状態になりましたが、OKシードプロジェクトでは遺伝子組み換え食品にも反対し、それを使わない食品にのみ、OKシードマークの使用を認めています。もっともNon-GMO、遺伝子組換えでない、とは表示できないため、OKシードマークでは「No! GMO」「No! GM」(GMO=Genetically Modified Organisms[遺伝子組み換え生物]、GM=Genetically Modified[遺伝子組み換え])として、遺伝子組み換え技術に対して、反対の姿勢を表明しております。
OKシードマークの使用にはゲノム編集していないことの根拠資料(タネの購入記録/栽培記録など)を各自で確保いただき、規程を守って申請していただき、「使用登録者」として許可されると、利用することができます。ぜひOKシードマークをご活用ください。
以下のページから詳細をご確認いただき、使用規程に同意の上で使用登録申請を行ってください。
詳しくはコチラから→
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