荒川水系の秩父市、多摩川水系の丹波山村、小菅村から相模川水系の上野原市、相模原市までの山村をつなぐ道を「雑穀街道」と呼びます。山地農耕で雑穀や芋、豆、野菜などの在来品種を栽培し、豊かな縄文文化を受け継ぐ生業や食文化が今も息づいています。
雑穀は伝統的畑作農耕の象徴であり、各地の食文化に大きな影響を与えてきました。また、「スーパーパワーフード」として高い栄養価にも注目が集まっています。しかし、国内での生産は厳しい状況に追い詰められており、また、農山村地域の「生物文化多様性」は衰退傾向、継承の危機に瀕しています。
そんな中、来年「国際雑穀年」を迎えます。
「雑穀街道をFAO世界農業遺産にする」とはどういうことなのでしょうか?そもそも、雑穀とは??
9月22日にOKシードプロジェクトのオンライン学習会にて、雑穀の生産と文化を守る活動をされている木俣美樹男さんにお話しいただきました。
サポーター限定の学習会の動画を今回特別にYouTubeで公開しましたので、ぜひご視聴ください!
地球環境変動、未曽有の自然災害や病虫害の拡大など、危機的状態にある現代文化。これからのくらしを安定的に維持するためには、食料安全保障が最重要課題です。在来品種の種子を絶やさないことの意義、そしてどのように地域から変えていけるかを、一緒に考えていきませんか?
今後の日本の農と食のあり方を考える上で必須のビデオです。
\チャンネル登録もよろしくお願いします!/
★動画はこちら→ https://www.youtube.com/watch?v=jucNJsWpivI
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講師:木俣美樹男さん(東京学芸大学名誉教授、農学博士)
《プロフィール》
植物と人々の博物館研究員、雑穀街道普及会事務担幹事。栽培植物の起原と伝播を探るために、全国各地、ユーラシア各地を野外調査旅行し、数百人のお百姓に会い、田畑を観察した。研究のために分譲を受けた在来作物品種や祖先野生種(約1万系統)の種子は東日本大震災後の被害を回避するために、イギリスの王立植物園キューのミレニアム・シードバンクに移管した。
最近は50年ほどの研究成果をまとめて電子出版『第四紀植物』『環境学習原論』などとしてホームページで公開している
ホームページ:http://www.milletimplic.net/
★雑穀街道を FAO 世界農業遺産に登録しましょう!
賛同はこちらから→ http://www.milletimplic.net/milletsworld/milletstrasse/approval22827.pdf
ビデオ編集・字幕:後藤咲子(OKシードプロジェクト運営委員、食べママみやぎ代表)
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