5年目を迎えるOKシードプロジェクトをご支援ください。

OKシードプロジェクトを拡げてください。

 OKシードプロジェクトは新たな遺伝子操作技術であるゲノム編集食品が表示もされずに流通することが認められたことに対して、ゲノム編集食品が流通する前にゲノム編集されていない食を守るために活動を始めました。2021年7月の活動開始より、あっという間に4年目が過ぎ去ろうとしています。この間には驚くようなことが次々と起きました。スタッフ一同、息をつく間もなく、活動にのめり込む毎日でした。この4年間にどんな活動を行ってきたかについては来月までにまとめる予定です。

 今日はOKシードプロジェクトの活動のあり方について書いてみたいと思います。OKシードプロジェクトはこれまでの普通の市民団体とは異なるあり方をしていますからです。

 通常、日本の市民団体は会費を払う会員で構成されます。会員は会費を払い、総会などに参加して運営にも参加するという形を取ります。日本の多くの市民団体は会員数が100人満たないところが多いです。会員が1000人超えると、専従スタッフを一人確保することも可能になりますが(会費が5000円から1万円の場合)、多くの市民団体では、全員がボランティアで団体を支えていることと思います。

 多くの市民団体では会費を払うと会報が送られてきます。その会報はとても重要なことが書かれているはずですが、それを広げることは難しいというのが現実です。というのも、それは会費を払った人向けのものであり、それを広げたら、会費が集まらなくなってしまうことにもなりかねないからです。

 日本には数多くの市民団体がありますが、こんな制約もあって、その存在はなかなか知られないのが現実です。時間とエネルギーを割いて、内容のある会報を作っても、それを読む人は100人しかいかなかったら、それはあまりにもったいない。また会員数が足りなくて、個人会員だけの収入では十分ではない時には、大きな団体から支援を受けることがあります。でも、そうすると、その団体の意向に左右されてしまって、本来の市民の立場に立った活動ができなくなってしまうことも起こりえます。

 そこで、OKシードプロジェクトではこのようなことを一切やめました。つまり、サポーターになるには一切お金を不要としたのです。そして、出していく情報、学習会も一切、無料で提供することを原則にしました。その結果、4年間の活動の中で、OKシードプロジェクトのメールニュースを読んでくれる人の数は1万6000人を超しました。ほぼ毎月重ねたオンライン学習会には延べ6000人近い人が参加されています。

 でも、団体の運営するお金はどうするのか、ということになりますが、これを広く市民に寄付を求めることにしました。通常の市民団体では会費の見返りが会報ですが、OKシードプロジェクトの場合は見返りはありません。あるとしたらすべての人に開かれた学習会であり、情報発信です。

 なぜ、このような提案をしたのか、というと海外ではこういうスタイルはよくあるものなのです。総力をあげて作り上げた報告書なども無償で公開されることが多いです。ですから、立場を超えた多くの人がそれにアクセスして、その報告書は社会に大きな影響を与えることができます。そうした活動を続けるために寄付を広く市民に求めているのです。そして、実際に多くの寄付が集まっています。
海外の市民団体には寄付する人が数十万人を超す団体がいくつもあります。だからこそ、その団体の動きは政府も無視できなくなります。

 しかし、最初にこの提案をOKシードプロジェクト内でした時は「無謀ではないか」という反応も、ありました。でも、食品表示を変えることを求める動きはせいぜい会員数が数百人しかいない団体を作ったところで、そのミッションを実現することはできません。社会を変えるためには少なくとも3.5%の人たちが確信を持って動き出した時と言われます。日本全国ならば440万人ほどでしょう。その人たちに情報を届ける仕組みはこれまでの日本でよくある市民団体の会員制度では達成できないと考えたのです。

 お金のある、時間もあるという人だけが会員になるのではなく、お金も時間もない人でも情報を得ることができることで、社会も変わることが可能になります。金はないけど、動ける人もいる。動ける人の存在は貴重です。特に若者に情報を伝えることは重要です。だから、情報発信も学習会も無償で提供することが重要だと考えています。

 でも、活動を続けるためにはお金がかかります。それは経済的に少しは余裕があって、意義を理解してもらう人たちにお願いする必要が出てきます。
これまでの経験則として、情報がほしい、という人が10人いるとすると、その中の3人は情報を得るだけでなく、何か動きたい、そしてその1人は経済的にも支援したいという人が必ずいます。行動するのも、寄付するのも、同様に重要です。動けない人は経済的な支援をして関わっていただくのも貴重な行動の一つです。

 特に欧米社会ではキリスト教の影響もあって、寄付文化もあるけど、日本はないからダメだ、ということを言う人もいます。でも、日本にもお布施という文化もありますね。今の日本でも「金だけ今だけ自分だけ」の人たちだけはないはずで、意義がある行動を支援するという人は必ずいるはず、と信じて、サポーターも学習会もブックレット(PDF)も無償提供という方針を貫かせていただきました。

 おかげさまで4年間で1400万円を超える金額を2000人近くの方からいただくことができ、5年目の活動に入っていくことができました。ご支援いただき、どうもありがとうございました。

 この4年間、いただいた金額で、OKシードプロジェクトのすべての運営費用はまかなわれています。OKシードマークの発行業務、広報と会計はどうしても重要なので片手間のボランティアというわけにはいかないですから、大変わずかな金額ですが、有償で2人にお願いしており、定期的に行っている学習会の講師料、サーバー使用料、その他、院内集会など重要な会議の時に遠距離から参加するスタッフの交通費などに使われています。

 それ以外の活動はすべてボランティアで行われています。だから、その活動の価値をすべて計算したらいただいた金額よりもはるかに高いものになるはずだと自負しています。多くのスタッフが無償で重要な活動を担ってくれています。この基盤があったからこそ、他の団体がなかなか動かない問題でもいち早く問題点を発信して動くことができました。その意味で、広く市民に支援を求める形にしたことは正解であったと感じています。

 この活動を続けていくためにも、そしてさらに広げていくためにも、OKシードプロジェクトへのご支援が必要です。500円でも結構です。可能な方は、ぜひOKシードプロジェクトへのご支援をご検討ください。クレジットカードや銀行振込・郵便振替に対応しています。
銀行振込に限られますが、継続的支援(毎月一定額寄付)も可能になっています。もちろん、経済的に余裕のない方もご遠慮なく、OKシードマーク、学習会や情報発信を活用いただければ幸いです。

 食と社会・環境を守ることができるように、OKシードプロジェクトは日本に一人でも多く情報を届ける活動をしていきます。ご支援をどうぞよろしくお願いいたします。

ご寄付によるご支援可能な方は以下からよろしくお願いいたします。
https://save.okseed.jp/donation

サポーターにはお金は必要ありません。ぜひ、サポーター登録をお願いします。
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