
給食無償化法案について考える院内集会
5月1日 @ 3:00 PM - 6:00 PM
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「学校給食無償化」とともに、食育の充実と地場産・有機農産物等のさらなる活用を求めます!
現在、国会では「学校給食費の無償化」が審議されています。これは、厳しい経済状況の中で保護者の負担を軽減する観点から歓迎すべき一歩です。しかしその一方で、国の予算配分次第では、これまで各自治体が独自に確保してきた給食予算が削減されるおそれがあります。その結果、最低限の基準を満たすだけの安価で画一的な給食になりはしないかなど、全国的に学校給食の「質の低下」を招くのではないかとの懸念がひろがっています。
これまで学校教育の一環として全国各地で特色ある学校給食が実施されてきました。これは地域の特色を生かした郷土食や季節の行事食の提供はもとより、新鮮で安全な食材の活用、地域の農林漁業と連携した食育の充実など、各自治体が創意工夫を凝らして取り組んできた成果です。これらを維持・発展させるためには、十分な予算の確保と柔軟な運用が不可欠です。
特に、地場産農産物や有機農産物の活用は、食育の観点のみならず、地域農業の振興や環境負荷の低減にもつながる重要な取り組みです。しかし、無償化の制度設計によっては、こうした取り組みが後退し、各地で培われてきた多様な学校給食のあり方が損なわれかねません。だからこそ、慎重な議論が必要です。
このような課題を明らかにし、より良い制度を実現するため活動を行っています。すでに3月初旬には、私たちの関係団体である全国有機農業推進協議会は文部科学省と農林水産省に、「学校給食の安全と質の確保、有機農産物の活用推進を求める要望書」を提出しました。国会では5月の連休明けから、関係政党と省庁による具体的な制度設計の検討が本格化します。
そこで、この機会に、全国の生産者、学校給食関係者、市民団体、保護者の皆さまとともに緊急全国集会を開催し、私たちの声を関係政党や省庁に届けます。子どもたちにとってより良い学校給食の未来を守るため、ぜひこの議論にご参加ください。
日程:2025年5月1日(木)15:00~18:00
場所:衆議院第一議員会館大会議室(オンライン併用)
参加費:無料(ご寄附歓迎)
共催:NPO法人全国有機農業推進協議会、NPO法人日本有機農業研究会、オーガニック学校給食フォーラム(任意団体)
【主な議題】
•「学校給食無償化」の制度設計
十分な予算確保と柔軟な運用により、特色ある学校給食を維持・推進すること。特に、地場産や有機農産物の活用支援を強化を求めたい。(文部科学省)
•有機農産物・地場産食材の活用推進
「第5次食育推進基本計画」の強化を含め、有機農産物や地場産食材のさらなる活用促進を求めたい。(農林水産省)
•自治体の食育活動支援と地域農業の振興
各自治体の特色ある食育活動を支援し、地場産・有機農産物の活用などを通じ、地域農業の振興や環境負荷軽減を継続的に支援を求めたい。(内閣府 地方創生推進事務局)
•関係政党・省庁への政策提言
具体的な要望を整理し、私たち自身の手で関係政党・省庁へ提言しよう。