【VOICE!】今、私たちの食卓の周りで一体何が起きているんだろう

食の安全

2019年からOKシードプロジェクトではゲノム編集食品への取り組みを開始しましたが、現在は、ゲノム編集だけではなく、重イオンビームによる遺伝子操作品種「あきたこまちR」の流通が始まり、今後、細胞培養肉、合成生物学による食品なども市場に出てくる可能性が高まっています。
しかし、こうした新しい技術について、問題は見えにくく、情報を知ることさえ簡単ではありません。
急速に変わる「食」に対して、食卓を守るにはどうすれば良いのでしょうか?

今回の「Voice!」では、3人の子育てに奮闘中のワーキングママからお話を伺いました。 


ーもうすぐ夏休みが終わりますね。
長期休みはすごく楽しいですが、親にとって平常運転とまた違う大変さがありますよね。

そうですね。子ども3人それぞれ歳が離れていて、保育園、小学生、中学生とバラバラの今年はかなり大変です。来年は一番下が入学なので、少し楽になったらいいな…。

ーしかも中学生のお兄ちゃんは今年受験生なんですよね!?

そうなんですよ。保育園と学童と塾の送迎ですから、仕事から帰ってからもなかなか座れませんね。で、家にいても子どもたちが口々に「おなかすいた~」と言うので、家ではいつも台所で汗をかいているような気がします。

ー本当におつかれさまです。共働きですし、仕事に家事に育児にと、尊敬します。
そんなスーパー母ちゃんですが、今日は「食事」について悩みがあると伺いました。

いえいえ、私は「スーパー ”手抜き” 母ちゃん」かもしれません。笑
平日の夕飯は本当に時間の余裕が無くて、作り置きが間に合わないときは、お惣菜をちょこっと買ってきたり、冷凍食品やレトルトに頼ることもよくあります。土日の昼食は作る気力がなくて外食することも多いんです。

ー「時短レシピ」も助かりますよね、ネットで見つけてはついメモしています。

わかります。「レンジで簡単レシピ」みたいなものも大助かりです。でも、忙しさの中で最近食の安全について手を抜いていたなと不安になって、最近食事を見直しているんですよ。

ー分かります、忙しい日々の中で「便利さ」に助けられているのはみんな同じですよね。
でも、どんなきっかけで不安が湧いてくるようになったんですか?

大きな出来事ではないんです。
昨年お米が店頭から消えましたよね、その時、いつも買っているお米屋さんも在庫が無くて、何でもいいから買ってこないといけない状況になりました。でも、そのお米が普段買っていたものより質が悪かったんです。もちろんそれでもお米があることに感謝していましたし、助かりました。ただ、その時に初めて、自分が何を食べているのか、ある意味「疑った」というか、すごく考えさせられました。
実はそのお米は、問い合わせても産地も特定できないブレンド米だったんですね。それで、食べるものが「どこでどんな風に作られたか分からない」というのは、とても怖いことだと思い知りました。

子どもたちに食べさせるからこそ、なおさらそう思いますよね。

そうですね、それが一番の動機です。そして、その後は、産地や銘柄がなるべくわかるお米を購入できましたが、そのお米もブレンド米で、「あきたこまち」が含まれていたんです。
その時に「あきたこまちR」の問題を知りました。たまたま友人がシェアしていたOKシードプロジェクトさんの投稿を拝見したんですが、あまりに自分が無知だったことを知って、ちょっとショックでした。

ー見ていただいてありがとうございます。ショッキングなほど、信じられない問題が多発していますよね。

実はゲノム編集商品のことも全く知りませんでした。
OKシードプロジェクトさんの過去の投稿やウェブサイト、動画も拝見しました。
ゲノム編集食品ってこんなにあるの!?スーパーでも売られてるの!?って、恥ずかしながら今さら知ることばかりでした。でも、この「米騒動」がなければ、私がこうした問題に関心を持てたか分からないなとも思っています。そもそも自分が「あきたこまち」を食べていると自覚していなければ、この問題を知っても引っかからなかったと思います。
忙しさにかまけて、食の安全もそうですが、食を選ぶということにあまりに無関心でした。

ー忙しさの中で、情報に触れる機会がまず奪われますよね。情報に溺れそうな時代に、仮に問題を知ることができても、リテラシーも必要ですし、それを自分の事として落とし込むには、理解する時間、考える時間も必要です。

そう!そうなんです。でも、実は妊娠中や幼児期は結構気を付けていたんですよ。どうしてこんなに無関心になってしまったんだろうと反省しながら振り返りましたが、やはり「忙しいからしょうがない」という言い訳に加えて、「市販されているものが危険なはずがない」なんて思いこみを無意識に持っていたと思います。そして成長期の子どもたちが元気にすくすくと育ってくれているからこそ、それを当たり前に思って甘んじていたかな。
おかげで、ひとつ知ったことから、色々な食の問題について目を向けることができるようになりました。

ー子育ての中での食の選択の葛藤もとてもよくわかります。また、「食べる」ということも考えさせられますよね。

せめて成長期の子どもたちに、少しでも安全安心な物をと心がけてはいますが、とは言っても、忙しい中で完璧にはできないんですけどね。あれも食べちゃダメこれもダメと言いたくないですし、外食や加工品にも助けられていますからね。

でもこうして意識が向くようになると、食品表示の問題が一番困るなと思っていて、最低限表示はしてほしいですよ、本当に。例えば、「ゲノム編集」食品や「あきたこまちR」は、そう表示すればいいだけじゃないんでしょうか?表示してくれないと、避けることがすごく難しいですし、問題も見えにくくなってしまいます。

ーそうなんですよね。食品表示の問題もそうですし、「食」が急激に変わる時代の中で、「ゲノム編集」、重イオンビーム育種など新しい食の技術が孕む問題について、今こそしっかりと見つめるべきだと思います。フードテックなど食に関する新技術を国が推し進めていますが、国会での議論を見ていても、「食」の話をしているように思えませんし、消費者や生産者など当事者が置き去りになっているように感じました。

そもそも、それが狙いなのかな?と思うほど、消費者にとって分かりにくく議論しますしね。笑

でも、「食」って、暮らしの中でもいのちを育て、支えるものですから、「よく分からないから…」「私には関係ない…」なんて、スルーできることではないはずなんですよね。忙しいとなおさら置き去りになってしまいますけどね。

今、私たちの食卓の周りで一体何が起きているんだろう?って、きちんと疑うことは、家族を守ることなんだと思っています。調べても調べても、難しい情報だと思考停止になってしまいますが、知ることを諦めてはいけないと気づかされています。

ー8月のオンライン学習会では、今の日本の「食」全体がどういう状況になっているのか、一度俯瞰して見つめ、未来にどんな食を手渡したいのかをみなさんと一緒に考えたいと思います。ぜひご参加くださいね!

【OKシードプロジェクト8月のオンライン学習会】
ゲノム編集だけじゃない〜大転換を迎える食と農

 2026年8月のオンライン学習会のテーマは、「ゲノム編集だけじゃない〜大転換を迎える食と農」です。
 2019年、日本国内でのゲノム編集食品の販売が可能となりました。しかも、安全性審査も食品表示義務もなく、任意の届け出だけで流通させることができるという杜撰な制度に危機感を覚えた市民が、OKシードプロジェクトを発足させました。
 それ以来、OKシードプロジェクトではゲノム編集食品への取り組みを開始しましたが、現在は、ゲノム編集だけではなく、重イオンビームによる遺伝子操作品種「あきたこまちR」の流通が始まり、今後、細胞培養肉、合成生物学による食品なども市場に出てくる可能性が高まっています。
 このままでは日本の食はどうなってしまうのでしょうか。
 このような中で、どのように食と農を守るかについて、OKシードプロジェクト事務局長の印鑰智哉が提案します。

 OKシードプロジェクトのサポーターのみなさんのための学習会で、サポーターの参加は無料です!  ぜひ、ご参加ください。  サポーターでない方はぜひサポーター登録をお願いします(サポーター登録も無料です)。

《OKシードプロジェクトオンライン学習会:ゲノム編集だけじゃない〜大転換を迎える食と農》
日時:2026年8月19日(水) 午後8時〜9時30分
講師:印鑰智哉(OKシードプロジェクト 事務局長)

◆詳細・お申込みはコチラ

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